主に胃酸が食道へ逆流することで食道がただれ、胸やけや呑酸（酸っぱい液がこみ上がる感じ）などの症状が生じる病気です。胃酸の逆流する原因として、胃と食道のつなぎ目の逆流を防止する筋肉の機能低下、肥満、年齢、食事の影響などがいわれています。胃カメラで診断が可能で、胃酸の量を減らすお薬などで治すことができます。

食道に発生するがんです。喫煙、飲酒で発がんの危険が高まります。飲食時の胸の違和感、つかえ感などの症状が生じる病気です。しかし、初期は症状が乏しため胃カメラで検査しなければ早期診断は困難です。早期の食道がんであれば内視鏡治療が可能です。

胃に発生する深い傷です。胃痛、胸やけ、嘔気などの症状が生じる病気です。ピロリ菌や痛み止めの内服、ストレスなどで危険が高まります。重症になると出血や穿孔（胃に穴があく）こともありますが、多くは胃薬で治すことができます。また胃カメラは診断および治療が可能な検査となります。ピロリ菌が原因の場合には除菌にて再発予防が可能となります。

胃に発生するがんです。胃潰瘍に似た症状があらわれます。胃がんの多くはピロリ菌が原因で発生します。その他には喫煙、飲酒も発がんに関係しています。胃カメラ検査の普及などで減少傾向にはありますが、日本人に多いがんで日本では３番目に罹患数の多いがんとなっております（国立がん研究センター調べ）。早期の胃がんであれば内視鏡治療が可能です。

出典：国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」（全国がん登録）

十二指腸に発生する深い傷です。胃もたれ、吐き気、みぞおちの痛みなどの症状が生じる病気です。空腹時の腹痛が特徴の一つです。胃潰瘍と同様、ピロリ菌の感染が十二指腸潰瘍の発生に関与しています。ピロリ菌が原因の場合には除菌にて再発予防が可能となります。

正式にはヘリコバクターピロリ菌と呼ばれます。胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんを発生しやすくする菌です。これらの病気の発症および再発予防として、ピロリ菌の除菌を行います。一週間、胃薬と抗生剤を内服することで多くの場合は除菌ができます。除菌治療後は期間をあけて、除菌が成功しているか検査で除菌判定をします。除菌の成功率は90％程度となります。

ポリープとは、病名ではなく粘膜からでっぱっているできものをさします。一般的に、６㎜以上の大きさの大腸ポリープは一部に大腸がんを含むことがあるため治療の対象となります。自覚症状が乏しいことが多く、大腸がん検診で要精密検査となり、大腸カメラをされて診断される方が多いです。

日本人の多いがんで、罹患数が第一位のがんです（国立がん研究センター調べ）。便が細くなる、血便などの症状が生じる病気ですが、早期では症状が乏しく大腸ポリープと同様に大腸がん検診や大腸カメラを受けられ診断される方が多いです。早期の大腸がんは内視鏡治療が可能となります。

出典：国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」（全国がん登録）

主として腸に長期間、原因不明の炎症が生じる病気です。持続する下痢、腹痛、血便などの症状が生じます。お若い方に多い疾患といわれています。最近では有効なお薬が多く出たため、症状をコントロールできる方が増えています。早期に診断し症状を安定させて過ごすことが大切な病気です。

検査では異常がないのに便秘や下痢、腹痛（機能的な異常）が持続する病気です。ストレスで悪化することが多いといわれています。大腸がん、炎症性腸疾患などでも同様の症状があらわれますので検査を受けて他の病気でないかの確認が大切です。睡眠・食事・ストレスの改善を試みてもなお症状でお困りの方は薬物を用いる場合もあります。

一般的には無症状です。胆石によって胆石発作や炎症が起きると、みぞおちの痛みや、嘔気、発熱などが生じます。胆石により症状や体調に影響が出た際に治療がなされます。治療方法は外科手術、内視鏡治療などがあります。

ポリープとは、病名ではなく粘膜からでっぱっているできものをさします。胆のうの中に出来たポリープです。１０㎜未満の場合には良性のことが多く治療は不要といわれています。定期的な検査で大きさなど見た目の変化がないか確認することが大切です。がんが疑われる場合には胆嚢摘出術が行われます。

膵炎は膵臓自身の分泌する消化酵素によって、膵臓自体が消化されてしまうことでおこる病気です。症状は持続するみぞおちから背中にかけての痛みです。原因は飲酒や胆石が多いといわれています。症状、血液検査、CT検査などで総合的に診断されます。

日本のがん死亡数で４番目に多い病気です（国立がん研究センター調べ）。無症状のことが多く早期診断の難しいがん種です。糖尿病、喫煙、飲酒などが発がんに関係しています。超音波検査、CT検査など様々な画像検査を組み合わせて行っても、早期の膵がんは診断が難しいとされています。時間をあけて画像検査を行い、経時的な変化を評価することも大切といわれています。

出典：国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」（全国がん登録）

健康診断ではAST（GOT）、ALT（GPT）として知られています。肝臓の細胞が何らかの原因で壊れた際に上昇する数値です。肝臓は余力の大きい臓器のためASTやALTが上昇し肝細胞が壊れていても無症状のことが多く気づけず、肝機能障害が精密検査されにくい原因となっています。主な原因としてアルコール、肥満、ウイルスなどがあります。長期間、肝機能障害が持続することで肝硬変、肝がんにいたることもあります。

随時お受けいただける検査となります。診療だけでなく健康診断で行うことができます。

血液検査は、血液中の成分を調べて、健康状態や疾患の有無を確認する検査です。指先や腕から採血し、さまざまな項目（例：血糖値、コレステロール、肝機能、腎機能、感染症の有無など）を測定します。この検査により、早期に病気を発見したり、治療効果を評価したりすることができます。検査時間は採血後、結果が出るまで数日かかる場合があります。結果は、担当医が説明させていただきます。

ゼリーを体表につけて超音波をもちいて肝臓、心臓などの臓器を観察する検査となります。お体に負担なく繰り返しお受けいただけます。腹部のエコー検査の際には食事制限が必要となります。エコー検査は予約制となっております。

随時お受けいただける検査となります。検査時間は10から15分ほどで、頭部、胸部、腹部などの臓器に対しての精密検査となります。妊娠中の方やペースメーカー等の電子医療機関を使用されている方は安全面への配慮からお受けいただけません。

尿検査は、尿を用いて健康状態や疾患の有無を調べる検査です。専用の容器に尿を採取していただき、尿中の成分（例：糖分、タンパク質、細菌、血液など）を分析します。この検査により、腎臓や尿路の異常、糖尿病や感染症の兆候などを早期に発見することができます。検査時間は通常、数分で終わりますが、結果は数日後にお伝えすることがあります。検査結果は、担当医が詳しく説明させていただきます。

心電図は、心臓の電気的な活動を測定する検査です。胸に数枚の電極を貼り付け、心臓のリズムや動きを記録します。これにより、心臓の異常（不整脈や心筋梗塞など）を検出することができます。検査は通常、数分で終了し、痛みを伴うことはありません。検査結果は、担当医がすぐに説明させていただきます。

骨密度測定は、骨の密度（強さ）を調べ、骨粗鬆症などのリスクを評価する検査です。専用の機器を使い、腰や太ももなどの骨にX線を当てて、骨密度を測定します。この検査により、骨折のリスクや骨の健康状態を把握することができます。検査時間は通常、5～10分程度です。検査結果は、担当医が後日説明させていただきます。

口から胃カメラを飲み込み、食道、胃、十二指腸を観察します。検査時間間は5分程度となります。精密検査として組織検査も同時に可能です。検査のみの方は当日、組織検査をされた方は２週間後に結果説明を行っております。

大腸カメラ検査では大腸を直接観察することが出来ます。検査中に見つかった大腸ポリープをその場で切除することも可能です（大きなポリープの場合には入院が必要となることもあります）。通常、15～30分程度の検査時間となります。胃カメラと同様、検査のみの方は当日、組織検査をされた方は２週間後に結果説明を行っております。